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労働市場のタイト化と中小企業の新卒採用戦略

調査報告「労働市場のタイト化と中小企業の新卒採用戦略」
〜企業、学生、学校、就職支援機関へのアンケートやインタビューを通して、
中小企業が必要とする人材をいかに確保するか、その企業戦略を考える〜

社団法人中小企業研究センター(東京都台東区、山本恵朗理事長)は、中小企業の新卒採用戦略に関する調査報告を発表した。

調査報告書:「労働市場のタイト化と中小企業の新卒採用戦略」(A4版111P)

【調査結果概要】
1、厳しい中小企業の採用環境、応募者の増加が最大の課題
新卒採用活動をした中小企業の85%が新卒を採用できたものの、その44%は予定人数を確保できていない。その理由としては「応募者自体が少なかった」とする企業が54%と最も多い。

2、学生への情報発信に注力する企業は未だ少数派
中小企業は先ず学生に企業を知って貰うことが重要であるにもかかわらず、インターネットの活用などこの面での取組みはまだ十分とは言えない。関係者には安価で利用しやすい中小企業のためのポータルサイトを望む声も多い。

3、新卒採用のカギを握るのは学生との直接対話
費用を掛ければ応募者は増えるかも知れないが、最後は学生との直接対話が決め手となる。情報提供→学生応募の次に、学生に語るものが企業になければ人材は採れない。企業トップがその志を学生に直接語ることなどは有効である。

4、今時の学生を意識した情報の提供を心がける必要
中小企業への就職に学生の80%は「抵抗感がない」と回答している。しかし、企業側が企業の将来性などを意識するのに対し学生はむしろ勤務時間や勤務地などを重視する傾向があるなど両者の間には意識ギャップがある。企業はこの点も踏まえて採用活動を行う必要がある。

5、小規模事業所は学校との関係強化が課題
学生の就職情報ツールとして学生の46%が学校の就職課を利用している。採用人数の少ない企業はこのチャネルを重視して情報提供や関係の強化に取り組む必要がある。

6、インターンシップ制度も1つの選択肢
インターンシップ制度は始まったばかりでその評価には時間を要するが、将来的には中小企業の有力な採用ルートに成る可能性はある。

7、希薄化する学生の就業意識、学校の人材供給力低下も一因
応募してくる学生には就職活動という「行事」に参加している意識レベルの者も多い。このような企業の努力だけでは解決できない現実があるのも事実であり、学校の学生への一層の指導や支援が求められる。

報告書には、アンケート結果の他に、学校就職担当者や就職支援機関、採用成功企業のインタビューメモなど関係者の「生の声」も収録している。

・中小企業アンケート:06年8月〜9月に郵送で実施、有効回答数1131社
・学生アンケート:インターネットで実施、07年度に就職活動を控えた大学3年生300人(男性43%、女性57%)

社団法人中小企業研究センター
TEL:03−3831−9061
URL:http://www.chukiken.or.jp

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